速さ
確か、小学6年生で「速さ」を習います。
計算に割り算を含むので、小中生の苦手分野の一つです。
今回は速さを深掘りしてみます。
キーワードは「速さをカタマリとする」です。
それと、図を使って視覚化するとわかりやすいです。
公式
「み・は・じ」は、みちのり、はやさ、じかん、で
「は・じ・き」は、はやさ、じかん、きょり、で
で覚えている人が多いと思います。
これらは、3つの公式を合体させたものなんです。
なので、3つの問題で理解を深めます。
問題1
時速40kmの車が3時間 走ったときの道のりは何km?
ただし、信号やトイレ休憩で止まったり、渋滞に巻き込まれたり、ヤバイ人に煽(あお)られたりしない。
解説1
時速とは、1時間で進む 道のりです。
時速40kmの場合、1時間で40km進む速さです。
この時速40kmをカタマリとします。
1時間で40kmの速さで3時間 進むと、
時速40km × 3時間 = 120km
よって、答えは120kmです。
掛け算になるのは そう難しくないでしょうか。
問題2
150kmの道のりを3時間で進むとき、(平均の)時速何km?
べつに自動運転でも構いませんし、脚力に自信があるなら自転車でもオッケーです。
解説2
時速をカタマリと考えます。
繰り返しますが、時速は 1時間で進む 道のりです。
3時間で150kmだから、3等分してみると
150km÷3時間=時速50km
よって、時速50kmです。
問題3
時速4kmで12kmを歩くと、何時間かかる?
ただし、道草なし!挫折なし!ズルして公共交通機関を使うのも なし!
解説3
しつこいようですが、時速とは1時間で進む 道のりです。
時速4kmの場合、1時間で4km進むことになります。
逆にいえば、4km進むのに1時間かかります。
12kmと、4kmのカタマリを考えて、
12km÷時速4km=3時間
よって、答えは3時間です。
割り算になる理由を確かめておいてください。
それでは練習
ちょっと練習してみますか。
時速40kmの車が1.5時間 走ったときの道のりは何km?
時速40km × 1.5時間 = 60km
よって、答えは60kmです。
3kmの道のりを5時間で進むとき、時速何km?
3kmを 5等分してみると
3km÷5時間=時速0.6km
よって、時速0.6kmです。
時速8kmで走ると、20kmは何時間かかる?
20kmと、8kmのカタマリを考えて、
12km÷時速8km=2.5時間
よって、答えは2.5時間です。
まとめ
とにかく図を使って視覚化することが肝心です。
その上で「速さをカタマリ」としてください。
答えが小数(や分数)になる問題も できるように頑張ってください。
ちなみに、「速さ」と「速度」は ちょっと意味が違うんですが、小中生は気にしなくてもいいと思います。