まえがき
率直すぎると好かれない、嫌われ者ブロガーさつま芋です。
世の中の多くの人は図星を指されると怒っちゃうんですよね。
それを分かっているので、日常では口数がドンドン減っています。
なるべく敵を増やさない自分なりの予防策のつもりです。
今回は、私が傍で聴いていた話を通して思考を深めたいと思います。
こんなエピソードがありまして…
次のような英文法の質問をする人がいました。
He doesn't know much about the ( speaking / or / spoken ) language.
おそらく正解は②spokenだろうと思います。
和訳するならば「彼は( 話し言葉)はあまり分からない」。
ここで、質問した人が次のように言います。
「『話している言語』と考えたらspeakingでも通じるんじゃないの?」と。
そして答した人は次のように応えます。
「でも、『話される言語』だからspokenになる」と。
率直な感想
質問者の視点がスバラシイと思います。
「『話している言語』と考えたらspeakingでも通じるんじゃないの?」
確かに一理あります。
こういう違和感をこれからも大切にしてほしいです。
それに対して、回答者の返答はウスッペライと思います。
「『話される言語』だからspokenになる」
要するに「れる・られるは過去分詞」という理屈です。
この理屈は原則的に当てはまるのですが、理屈に合わない例外的な問題が狙われます。
例えば、「困った状況」はtroubling situationです。
ですが、「困らされる状況」と考えてtroubled situationにしまうと誤りです。
①speakingと②spokenが判別しにくいことを訴えているのに、応えきれていない回答です。
見方をかえる
では、仮にthe speaking languageだとしたら どんな感じでしょう?
敢えて言えば、「(自分が)話している言語」のように解釈できると思います。
He doesn't know much about the speaking language.
「彼は(自分が)話している言語はあまり分からない」(??)といった文になります…
小難しく解説すると主体の違いであり、主語と同じ主体なら①speaking、別の主体なら②spokenだと考えられます。
って言っても分かりにくいですよね。
もっと単純にすれば、be動詞を使ってみると判別できると思います。
The languageを主語にして、
同様に、trouble「困らせる」もbe動詞を使ってみると、
あとがき
内容は英語の話でしたが、何事にも原則と例外があります。
原則だけでなく、例外にも目を向けることが大切だと思います。
その鍵となるのは、自分の違和感です。
以上、さつま芋でした。