まえがき
トレード歴が半年の新米トレーダーさつま芋です。
今回は、この半年で学んだことをシェアします。
エッジ
投資では優位性などと訳されるエッジ(edge)「縁、強み」ですが、今から思えば怖いほど誤解していました。
例えば、当たりが6本、外れが2本のクジがあるとします。
このクジ引きは、当たれば100円獲得、外れれば100円没収が条件です。
手持ちの金額が500円だとすると、あなたはクジを引きますか。
勝率7割5分、損益比率1なので、FX的に見れば優秀な手法です。
しかし、こんなにエッジのある有利な勝負ですが、この場合はクジを引くことを勧めません。
皆さんは、この問題点に気づきますか?
私は長く見落とし続けていました。
破産の確率
高校数学の中に、文系の人には馴染みがない確率漸化式というものがあります。
FXをやっている人には、バルサラの破産確率と言えば聞き覚えがあるかもしれません。
恥ずかしながら、知識としては知っていても理解できていなかったんです。
一応、上のクジ引きの破産確率を計算してみました。
読者の方は途中式に興味ないと思うので略解のみ示しておきます。
式と解釈が間違っていなければ、破産する確率は1000人に1人くらいの割合です。
正常性バイアス(自分だけは大丈夫だろう)に掛かりやすいのですが、1000人に1人はFXで考えると危険です。
もし仮に、手持ちの金額が5000円だったなら、破産する確率も10^30人(10の30乗)に1人で、これは地球上の人口77億人(10の9乗くらい)よりも遙かに大きな数です。
つまり確率的に、破産する人は地球上に存在しないことと大差ありません。
手持ち額500円の危険度(1000人に1人)が理解できない人は、投資も賭博も注意してください。
盲点だった大数の法則
クジの例で示したとおり、いかに期待値の良い手法であっても、資金管理を誤解すれば破産に向かいます。
相当な割合で、この辺りの理解度の差が命運を分けている気がします。
実際、「資金管理が大切」という話は私も耳にしていました。
ですが、あいにく勉強における復習のように、相当の熱量を持って伝えないと伝わらないみたいです。
あとがき
一般に資産形成を目的にFXをするため、いわゆるレバレッジを上げて一気に増やしたいと思うのが人情です。
しかし、相場はクジのように決まった勝率も損益率も担保されませんので、結局は資本が物言うビジネスだと思いました。
複利の力を信じてコツコツ続けるのが最も必勝法に近い気がします。
以上、さつま芋でした。