まえがき
何事にも大局観は大切、さつま芋です。
教育業界に限らず、大体どの分野でも指導者がいるものです。
スポーツ、音楽、投資などなど。
こんな先生はイマイチだなと思った特徴をシェアします。
成功例を提示するエリート先生
例えば、「英単語が覚えられない」という悩みがあります。
その悩みに対して、目新しい成功則を紹介するのがエリート先生。
このアプリがお勧めだとか語源で覚えれば良いとか、新しい方法を教えてくれます。
そして素直な生徒ほど、そんなアプリがあるなんて!語源は便利だ!などと一時的に喜びます。
しかし、見落とされている点があります。
アプリを使っても実際は意外と単調な作業だということ、語源の不明な単語のほうが圧倒的に多いことを見逃されています。
エリート先生の特徴として、欠点の説明が不足しています。
どんな方法でも長所と短所があるのに、エリート先生は短所に対する言及が弱いのです。
新しい内容、新しいツールを盲目的に推奨する先生は疑わしい、と個人的には思っています。
メリットにはデメリットが必ず付いて回ります。
それでも、新しさや見栄えにつられて中身を知らずに人が集まります。
面白いものですよね。
失敗例を活かす達人先生
一方、エリート先生の対極となる達人先生は、目新しい方法論ではなく問題点の自己解決を促します。
先の英単語暗記の場合、生徒の勉強法を分析・改善する着眼点を与えてくれます。
覚える(記銘)と思い出す(想起)のどちらが弱点なのかを探し、前者なら五感を使う方法を推奨し、後者なら反復する方法を紹介してくれます。
達人先生の特徴として、失敗原因の自力解消に注目します。
失敗から自ら学ぶ、という当たり前こそ最も確実な努力なのです。
しかし、これは指導者としてのビジネスチャンスを失う行為と言えなくありません。
なぜなら、自分で調べたり考えたりできる人を増やせば、指導者の必要性は下がりますから。
おそらく、自分の首を絞めても人を育てたいという信念のある先生は希少でしょう。
FXの先生
学問に限らず、投機の世界にも多数のエリート先生と少数の達人先生がいます。
先程と同様に、エリート先生は 勝てる手法や相場展望など目新しい知識を紹介します。
そして素直な生徒ほど、そんな手法があるなんて!読みが当たった!などと一時(いっとき)だけ喜びます。
もしも手法や展望が本物ならば、大手ヘッジファンドが出資するはずなのに…
一方、達人先生は目先の知識ではなく問題解決のための思想を伝えるはずです。
相場で言えば、期待値という本質を説いてくれるでしょう。
しかし、当たり前の重要性を真に理解する先生も生徒も少ないのが現実のようです。
面白いものですよね。
あとがき
オンラインの普及が叫ばれ、教える・教わるの有り方が変わろうとしています。
そして、ほとんどの人が本質を軽視して、目新しいツールに飛びつこうとしています。
良い意味でも悪い意味でも、なかなか面白いことになりそうな予感がします。
そんな中、本質を理解している人が珍しく居たので紹介します。
以上、さつま芋でした。