まえがき
警鐘を鳴らしちゃう人、さつま芋です。
懐疑的なアレコレを雑談記事にしているのですが、全く響いて行きませんね。
本物の億トレーダーもYouTubeで人気が出ないと言っていたし、マーケティングしないと大衆ウケはしないのでしょうか。
それはさておき、感覚と現実のギャップについてシェアします。
ポアソン・クランピング
世の中には数奇な巡り合わせ(ポアソン・クランピング)が起こります。
例えば、テレビのCM中にチャンネルを変えたら同じCMが流れていたり、年賀ハガキの当選番号(下二桁)がいつも同じ番号だったり。
そのとき、人間は偶然の一致を深読みしやすいそうです。
〇〇社のCMは同時刻放送されやすい、ある当選番号は当たりやすい、と。
この偶然の一致を感情を抜いて数学で考えてみましょう。
誕生日のパラドクス
41人の学生が所属する大学サークルに、同じ誕生日(月と日)の人が1組は いる確率は次のうちのどれだと思いますか?
①30%
②60%
③90%
私の感覚では、①か②を選んでしまいそうです。
皆さんはどうでしょうか。
これがもしも男女のカップルであれば、運命を信じる人が いるかもしれません。
そこで、その確率を求めてみました。
数学の授業ではないので解説しませんが、エクセルで計算すると次の通りになります。
なんと確率的には③90%、かなり高確率で同じ誕生日の人が存在することになります。
むしろ1組も見つからないほうが稀なことがわかります。
確率を知ってしまうと とても運命だとは思えないです。
実際に、感覚と現実のギャップは日常に数多く潜んでいます。
本当に偶然なのか、実際は確率なのか
収益目当てで情報提供している人は、成功例を紹介する傾向が強くあります。
しかし、成功例には注意してください。
成功例の多くは、偶然に対する根拠のない意味付けの可能性が高いので、真似をしても参考になることは稀です(ポアソン・クランピング)。
特に、「自分が〇〇に成功した方法」を紹介する人の手法は、自分以外の再現性を見落としていることが本当に多いです。
例えば、好きな海外ドラマを見まくったら英語ができるようになった人は、海外ドラマで勉強することを推します。
ですが、私には ちょっと無理でした。
実際に『トトロ』のDVDを買って英語で観ましたが、あいにく何度も見ることはできませんでした。
以来 私は、成功例を それほど信用しなくなり、失敗例を参考にしています。
あとがき
「失敗は成功の母(基)」という格言は有名ですが、本質を理解できている人は一握りです。
実は我々が気づかないだけで、昔の誰かが本当に大切なことを教えてくれているんですよね。
以上、さつま芋でした。