まえがき
失敗例から学びたい、さつま芋です。
なかなか思い至らないでしょうが、成功例に学ぶところは意外と多くありません。
仮に、子供を東大医学部へ入れた親の話を聞くとします。
幼少期の読み聞かせだの 褒め育てだのと学んでも、その継続自体が親の最大障壁であることは見落としてしまいがちです。
失敗は成功の母(基)という格言もあるように、学ぶべきは失敗例であることを確かめてください。
今回はスタディサプリなどのオンライン授業の盲点をシェアします。
いつでも どこでも 何度でも、の盲点
一般に長所と思われている「いつでも どこでも 何度でも」にも盲点があります。
人間は制約がないと怠けます。
夏休みの宿題を先送りにするのも、ダイエットで挫折するのも、投票率が低いことも、制約が緩いことに起因しています。
もしも、宿題をしなければ指を折られたり、間食したら歯を抜かれたり、投票しないと投獄されれば、相当な達成率が予想されます。
極端な制約として罰則を考えましたが、制約にも隠れた意味はあるのです。
話をスタサプに戻すと、制約が緩いからこそ 高い自己規律が求められます。
残念ながら、この自己規律は学校だけで身に付けられる力ではありません。
いくら神授業であろうと、担当コーチが付こうとも、生活態度に近い自己規律を簡単には変えようがありません。
特に勉強のような毎日継続が求められる場合は自己規律の差が明確に現れるでしょう。
自分の弱点は自分では気づきにくい
自分の口癖を自分では気づきにくいように、自己分析は本当に難しい能力です。
しかも、弱点というのは他人からは指摘されにくく、自分で痛い思いをしないと気づけないものです。
どんなに授業が神でも生徒は人なので、必ず弱点は生じます。
質問サービスがあると言えど、そもそも質問すべき弱点が自分で気づけないなら成立しません。
また、確認テストがあるとしも、辛うじて答えられた のと 揺るぎない自信で答えられた のとは大きく違います。
その判断は本人以外が容易にできるものではありません。
自己分析する習慣が身に付いていないと、スタサプも宝の持ち腐れになりかねません。
あとがき
独習できる高校生が、スタサプは勉強ペースが合わせにくいと言っていました。
本なら全体像を掴みやすいですが、動画だと全体像が捉えにくいということです。
選択肢としてのオンライン授業は良いと思いますが、絶対視することは危ういことに改めて気づきました。
本当に学ぶべきは自己研鑽する心構えだと思うんですが、消費活動を促進しない方向の意見は好まれないでしょうね…
以上、さつま芋でした。