まえがき
投資詐欺には警戒している、さつま芋です。
今のところ、投資スクールに通うこともなく、情報商材を買うこともなく、為替相場で1年なんとか生き残れました。
他人に投機を勧める気は全くありませんが、モノの考え方は参考になると思います。
今回は懐疑的思考(疑ってみる)についてシェアします。
初心者狩り
プロの投資ファンドでも分析を見誤るような相場において、個人トレーダーがプロに分析で立ち向かうことは至難の業です。
にもかかわらず、自称 勝ち組トレーダーは自身の分析方法を自画自賛してアフィリンクやLINE@へ誘導するし、投資スクールは勝てる分析手法と称して大々的に宣伝します。
どの業界でも、無知な新規参入者を狙う初心者狩りは絶えませんね。
私は現状 、確率を軸にトレードする方法に行きつきましたが、その手の情報発信をされている人は極少数です。
個人差の大きい”分析”は教えようとするくせに、個人差の小さい”確率”を教えようとはしない不合理な有り様に、世の中の縮図が見えますね。
たとえ お金を出しても、教えてもらえることが必ずしも正しいとは限らないと疑うべきです(懐疑的思考)。
とりあえず、「勝率60%以上の手法」という投資セールスには注意してください。
初心者が言っているならば誤解で済むかもしれませんが、プロを自称する人が言う台詞(セリフ)としては悪質です。
しかし、ニセモノ臭い自称プロが意外と多いんですよね…
勝率60%の謎(その一)
仮に勝率が60%だとすると敗北率は40%です。
シミュレーションとして、月に5回のトレード(年に60回)とし、リスクとリワード(損益)が等しく、トレード毎の増減を資産の4%で計算してみます。
年60回のトレードのうち、36回は勝ち、24回は負けるので、差し引き12回の資産増加になります。
すると年利48%。
世界一有名な投資家ウォーレン・バフェットが年利23%。
なんと世界レベルを2倍も上回る 神トレーダーだらけになってしまうわけです。
勝率60%が収束前の不確かな数字だと知らないわけないのに、その前提を隠すところが悪質です。
一時的な勝率60%はあり得るのですが、かなり危険を含んでいることは理解しておくほうがいいと思います。
勝率60%の謎(そのニ)
勝率は他にも調整方法があります。
例えば、値上がりすると思って赤丸で買い、青丸で売るとします。
その後、
結果的には、思惑どおりに売り抜けたことになります。
確かに、勝ちは勝ちですが、ほぼ含み損の、心臓に悪い手法です。
数百万・数千万・数億の含み損でも安眠できる人なんて凡人には参考になりません。
損切りを粘りに粘った損大利小の紙一重も含めて、手法と呼んでしまうなら綱渡りです。
なにも投機に限ったことでもない
冷静に考えれば、世の中に矛盾は色々あります。
アプリの開発費を払わずに、課金者以外も無料で使い続けられる裏の理由は?
半ば強制徴収の放送受信料なのに、視聴者に放送局が誠実に報いる担保は?
国の借金は発表されるのに、国の資産が発表されない真の目的は?
元検事長は実名で非難されるのに、産経や朝日の記者が匿名なのは何故か?
「自分は詐欺に合わない」と高を括る人が多いですが、基本的に騙されていることに気づけないし、気づいても抜け出ることは難しいと思います。
あとがき
今後、モノが売れない厳しい時代になりそうです。
そうなると、知人と助け合うか 他人から奪い合うかの二択です。
今までのように、知人以外の他人まで助ける余裕が小さくなるはずです。
相場のように参加者が合意のもとに奪い合うのは仕方ないとしても、無知の人を騙したくはないなぁと思ってしまいます。
ネット上でも助け合える友人ができればいいのですが…
以上、さつま芋でした。