日課として、NHKの語学講座『ニュースで英語術』のディクテーションをしています。
コロナワクチン開発に貢献で米医学賞
ディクテーション
色が判別しにくいですが、黒は聞こえた音、赤は誤解、青はスペルミス、緑はメモ、としています。
ノート
「Aさんが~賞を受賞する」を伝えるとき、賞を主語にするなら、本文のように... go to+受賞者とするか、... be awarded to+受賞者のようにします。
senior vice presidentは「上級副社長」です。seniorは「高齢の」という意味の形容詞や、「年長者、高齢者」という意味の名詞としても使いますが、ここでの形容詞seniorは「位が上の、上級の」です。役職名にseniorが付く一般的な例には他に、senior director「専務理事」、senior analyst「上級アナリスト」、senior advisor「上級顧問、相談役」などがあります。
shareは「共有する、分かつ」で、share the awardは「賞を分かち合う」つまり「共同受賞する」という表現です。例えば何かの競技でAさんとBさんが同点1位だったときにも、A shared first place with Bや、A and B shared first placeのように表せます。
honorは「栄誉を授ける」という意味の動詞として使われています。honor A for ...は「~について(~を評価して)Aに栄誉を授ける」で、forの後ろには評価の理由が入ります。
therapeuticは「治療上の」で、therapy「治療、セラピー」の形容詞形です。
modificationは、動詞modify「(何らかの目的に適合するよう部分的に)改変する、修正する」の名詞形で、「改変」です。
this breakthroughは、「大発見」。breakthroughには、他にも「(目標としている何かにつながる)飛躍的前進、突破口」という意味があります。もとになっているのは、句動詞break through「(立ちはだかる障壁を)突破する」です。
in a short period of timeは「短期間で」です。in a short timeとも言えます。
reflect on ...は「~を振り返る、~を回顧する」という意味です。「熟考する、慎重に検討する」として使われることもあります。また、「反省する」という訳語を載せている英和辞典も多いですが、日本語の「反省する」は主に「自分のよくない点を認めて改めようとする」という意味で使いますから、reflect onのニュアンスとずれることがあります。
humble beginningsは「底辺からの出発、貧しい生い立ち」。
long winding roadは「長く曲がりくねった道」です。
consider A to be Bは「AをBとみなす」と言うときに使う一般的な表現で、本文では受身形で使われています。to beは省略することもできます。同じ意味の表現に、see A as Bやregard A as Bもあります。
形容詞prestigiousは「権威ある、名誉ある、栄えある」で、名詞形はprestige「名声、威信」です。
recipientは「受け手」で、ここでは「受賞者」です。recipient of an organ transplantと言えば「臓器移植を受ける患者」ですし、aid recipientなら「被援助国、被援助者」です。
go on to ...は「続けて~する、次に~する」という表現です。
winは「(賞を)獲得する、受賞する」という意味で、win a prizeやwin an awardのように使います。ちなみに「受賞者」なら、recipient以外にも、このwinに人を表す-erが付いたwinnerで表すことができます。
(ニュースで英語術より)
あとがき
ワクチンで不妊になるなどと噂されていましたが、そういうワクチンを作れるのであればデマだと一蹴するのも危ういと思います。
優性思想や反出生主義というのもあるそうですから…