まえがき
こんにちは、さつま芋です。
先週末の2021/11/06、海外業者でFX自動売買ツールの運用によって、多数の被害者が出たそうです。
Twitterでは、「#TradingForex詐欺 #MAXトレード詐欺」などとタグ付けされているようです。
詳細は知りませんが、警鐘を兼ねてFXの自動売買について雑談してみようと思います。
自動売買ツールの販売について
私も趣味でFXのプログラミングをしていますが、見ず知らずの人に自動売買ツールを売ろうとは思いません。
理由は、普通は売りっぱなしにできないので面倒くさいからです。
自動売買とはいえ、最終的なスイッチのオンオフは使用者の判断による手動ですから、認知の歪(ゆが)み(プロスペクト理論など)によって簡単に期待値はマイナスに傾いてしまいます。
私は、知らない人に わざわざ認知の歪みを矯正してまで自動売買ツールで稼ごうとは思わないのです。
法則性という考え方は危険
恥ずかしながら、私も以前は「再現性が…」などと言っていましたが、市場原理に法則性を持ち出している時点で理解不足でした。
例えば、コイン投げをして予想が当たったからといって法則性とは言わないように、FXも思惑どおりに順行したからと言っても それは偶然の受給関係でしかなく、法則性とは言えません。
実際にコイントスチャートを作ってみると、FXチャートと酷似します。
あいにく人間には、偶然の一致(ポアソンクランピング)に因果関係を期待してしまう認知の歪みもあるのです。
【雑談】ポアソン・クランピングに騙されるな! - さつま芋の勉強日記
そもそも、市場に法則性があるならば金融機関が知らないはずがなく、それを出し抜こうとする金融機関が全く存在しないという不可解なことになります。
自動売買ツールの信頼期間について
プログラムのシミュレーションをすると気づくことですが、手法の大半は最適化(カーブ フィッティング)されているため、永遠には使えません。
もしも素晴らしい実績が出ている自動売買ツールだとしても、当然ながら、将来的に安定しているわけではないのです。
ちなみに、長期に使える売買条件を突き詰めていくと、コイントス トレードに帰着します。
しかし、あくまで投資として運用するのであれば、複数の自動売買ツールを並行で稼働する必要があります。
自動売買のポートフォリオを組むにしても、ツールの購入代金(か使用料)が経費として嵩(かさ)むと、それだけでFXは不利だと思います。
あとがき
BitCopyという暗号通貨のコピートレードプラットフォームがあります。
トップトレーダーと同じトレードがコピーできるのですが、常人は認知の歪みのせいでフォローしきれなくなるそうです。
いかなる投資も性格適性だと思います。
以上、さつま芋でした。