日課として、NHKの語学講座『ニュースで英語術』のディクテーションをしています。
米FRB “量的緩和”の縮小決定
ディクテーション
色が判別しにくいですが、黒は聞こえた音、赤は誤解、青はスペルミス、緑はメモ、としています。
ノート
central bankは「中央銀行」です。central bankerは「中央銀行の政策担当者」です。
prime the pumpは、文字どおりに訳せば「ポンプに呼び水を差す(使用前に水を入れることによってポンプの配管内部から空気を抜き取ること)」となりますが、比喩的に「(景気を刺激するために)政府の支出を増やす、弱っている企業や産業に資金をつぎ込み成長を促進する」という意味で使われます。
injectionは「資金の注入」ですが、「注射」としても使われる言葉で、pandemic「感染病の世界的大流行」との連想も働きます。
Federal Reserveは、アメリカの中央銀行にあたるFederal Reserve System「連邦準備制度」の略称です。日本ではFRB(Federal Reserve Boardの略)「連邦準備制度理事会」という名称で報道されますが、英語の報道ではFederal Reserveもよく同じ意味で使われます。なお、同じ記事などの中で2度目に言及するときからは、略式のthe Fedという呼び名も使われます。
policymakers at the Federal Reserve「連邦準備制度の政策立案者たち」。
it's time to ...は「~する時が来た」です。
pull away ...は「引き離す、~を引っ込める」という意味です。
government bondは「国債」です。
mortgage-backed securityは「住宅ローン担保証券(住宅ローンを担保として発行される証券)」で、MBSと略されます。
worthの後ろに金額を続けて、「~の価値がある、~相当の」を表します。例えば、company worth 1 billion dollarsなら「10億ドルの価値のある会社」です。
short-term interest rateは「短期金利」です。
動詞taperは「しだいに細くする、徐々に減らす」という意味です。量的緩和の規模を段階的に縮小することを、tapering「テーパリング」と言います。
byは差・変化の程度、幅を表し、「~の差で、~ずつ」という意味で用いられています。
asset purchase「資産の買い入れ」。
foster「育成する、培う」。
accommodativeは通例は「協調的な、調節的な」ですが、経済用語では、中央銀行がとる金融政策が「緩和的な」という意味です。
wait before ...は、直訳すると「~する前に待つ」ですが、「待ってから~する」、要するに「今はまだ~しない」ということです。
pent-upは「抑えられている、鬱積した」で、pent-up demandは「繰延需要、累積需要」などと訳されます。ほかにも例えば、pent-up frustrationと言えば「鬱積した不満」です。
bottleneckは、直訳すれば「びんの首の部分」で、細くなって通りが悪いことの例えとして使われます。ここでは「物流の停滞を引き起こす障害(物)」という意味です。
supply chainは「供給網、サプライチェーン」です。
inflationは「インフレ、物価上昇」です。
(ニュースで英語術より)
あとがき
ガソリン価格を考えると好ましくはないですねぇ…