日課として、NHKの語学講座『ニュースで英語術』のディクテーションをしています。
スリランカの港湾開発は中国企業に
ディクテーション
色が判別しにくいですが、黒は聞こえた音、赤は誤解、青はスペルミス、緑はメモ、としています。
ノート
Sri Lanka「スリランカ」はインド洋にある島国で、1972年にセイロンから改称しました。
contractは「契約する」という動詞で、contract A to ...は「Aと契約を結んで~させる、Aに~することを請け負わせる」です。
firmは「会社、企業」です。
Colombo(コロンボ)はインド洋に面したスリランカの港湾都市です。
dealには「契約、取り決め」という意味があり、sign a deal with Aは「Aと契約を結ぶ、Aとの契約に署名する」です。ちなみに、スリランカが日本やインドと交わしたのはmemorandum of cooperation「協力覚書」であり、厳密には契約とは異なります。
effectivelyは「事実上、実質的には」として使われています。
動詞のscrapには「とりやめる、中止する」という意味があり、ここでの目的語はagreement「合意」ですので、「破棄する」と訳せます。
Beijingは地名としては「北京」ですが、ここでは「中国政府」という意味で、首都名でその国の政府を表す用法です。
increase one's influenceは「~の影響力を高める、強める」です。
economic crisisは「経済危機」で、suffer an economic crisisは「経済危機に見舞われる、苦しむ」です。
agree to ...は「~することを承諾する、~することに同意する」です。
in a bid to…は「~しようと試みて、~することを目指して」という表現です。
write offは「(負債などを)帳消しにする、棒引きにする」という意味です。
massiveには「巨大な、膨大な」という意味があります。ここではdebt「負債、債務」を修飾しているので、「巨額の」です。
call A Bは「AをBと呼ぶ」です。
debt trapは「債務のわな」です。
view A as Bとsee A as Bは同じような意味で使われていて、「AをBと見なす、考える」です。
strategic hubは「戦略上重要な拠点、中心地」といった意味です。
keyは「重要な、要の」、staging postは「中継地点」です。
initiativeは「構想」という意味で、Belt and Road initiativeは中国の巨大経済圏構想である「一帯一路」です。initiativeを大文字で表記するBelt and Road Initiativeや、その略称のBRIもよく使われます。
(ニュースで英語術より)
あとがき
是非はともかく、中国は戦略的ですね。