まえがき
こんにちは、さつま芋です。
FXをやっていると、人間は確率を正しく体感できない、ということを感じます。
例えば、懸賞に何度も当たれば運が良いと思ってしまうのが一例です。
脳の欠陥なのか自然淘汰の結果なのかは分かりませんが、合理性とは相性の悪い感覚だと思います。
今回はFXの不合理を考えてみます。
えっ、何それ!?
あまりにも視聴が辛かった動画があります。
【超有料級】サラリーマンが20万円を1000万円まで増やせた超シンプルな手法を公開
こういうのはサンクトペテルブルクのパラドクスと呼ばれています。
要するに、机上の空論(理論と実践の乖離)です。
この動画の出演者は専業トレーダーらしいですが、資金管理を軽視(無視?)してる感じがします。
むしろ、この人の凄さはトレードではなくビジネスに徹しているところです。
次の別動画のタイトルに注目してください。
【FX最強手法公開】50万円から3000万円稼いだ!平均足を利用した絶好のエントリーポイント!平均足の特徴から手法まで、スキャルピングからデイトレードへの活用法 - YouTube
先ほどの動画タイトルと微妙に金額が異なるのは、誤表記なのでしょうか。
それとも、偉業を2回も成功させたということなのでしょうか。
禁句
ビジネスでは不都合な情報は出さないものですが、FXにも その傾向があります。
私のFXは遊び半分なので遠慮なく言っちゃいます。
一般に資産運用は年利(や月利)で表記するのに、先の動画では利率も運用期間も示さないのが特徴的です。
ちなみに、複利計算すると50倍(20万円→1000万円)までは月利5%で6年半は必要ですし、税率分を考慮すると10年半ほど かかります。
また、FXで勝てるサラリーマンが何年間も増資しないことも不可思議です。
ついでに言えば、スキャルピングにせよデイトレードにせよ、何年間も短期売買に集中する余裕のある職種のサラリーマンも少ないと思います。
こういう不合理に気付かない人を集客するのがFXビジネスです。
確率思考
『天才数学者はこう賭ける』の中に、ルーレット台の傾きで僅かな優位性を見つけた逸話があります。
僅かな優位性を発見できるところが天才だと思うのですが、我々凡人は優位性を教えてもらっても、理解さえ儘(まま)なりません。
思うに、FXで勝ち越せる人と勝ち越せない人の決定的な差は、コンマ数%の優位性を理解できているかどうかです。
コンマ数%の優位性を理解すれば、後は資金管理を合わせると手法の完成です。
しかしながら、専業トレーダーを名乗る人でも資金管理に触れないことから伺(うかが)えるように、やはり人間は確率を正しく体感できないのだと思います。
あとがき
FXが賭博か否かは別として、可能な計算はしておくべきだと思います。
私はFXを習う予定はありませんが、チャートに線を引く先生よりも数理を説く先生を選びます。
賭け方を学ぶならば、FXよりもカジノの情報が役立つと思います。
以上、さつま芋でした。