まえがき
こんにちは、さつま芋です。
パラドクスとは論理的な葛藤のことで、有名なものに「私は嘘つきです」という発言の真偽があります。
立ち止まって考えると、謎というか不思議ですよね。
今回の雑談はFXのパラドクスです。
不思議な経験談
よく聞く話で、「ずっとチャートを見ていたらFXで勝てるようになりました」という経験談を言う人がいます。
「ずっと教科書を見ていたら東大に受かりました」と比べれば、トンデモ発言だということが伝わるのではないでしょうか。
いずれにしてもオカルトすぎて凡人に真似できるものではありません。
逆だったら…という妄想
FXには「売り買いが逆ならば勝てた」という話がありますが、これは誤謬(ごびゅう)です。
損益比1倍(取引一回の損失と利益が同額)でシミュレーションしてみると、売りでも買いでも負ける事例は簡単に確認できます。
次のグラフは、同じ条件で売り買いのみを逆にした場合の資金推移です。
売りの場合
買いの場合
USDJPYの1時間足の陽線を高値更新した瞬間に売りか買いか1,000通貨でエントリーし、決済を5ピプスの値幅にしています。
ご覧の通り、いずれの場合も資金が減っています。
つまり、たとえ売り買いが逆でも負けていくことはあるのです。
少し私の解釈を加えると、これはスプレッドの影響だと思います。
見かけ上は決済の値幅が等しくても、実際はスプレッド分だけ負け側が狭くなっています。
値動きは上下に振動するので、値幅の狭いほうが先に決済されやすいと考えられます。
あとがき
消費者金融の年利が20%を超えないのに、FXユーチューバーのサクセスストーリーを信じる人もいるみたいです。
オカルトとして楽しむ(?)ならば構いませんが、確率の感覚はズレています。
個人的には、経験則しか言わないFX先生よりも数学の先生に確率を教わるほうがFXの近道なような気がします。
直感に反する確率6選【世界のヨコサワ×ヨビノリ】 - YouTube
以上、さつま芋でした。