まえがき
こんにちは、さつま芋です。
不思議なことに、FXでは数学どころか表計算ソフトが推奨されることすら稀です。
現に巷(ちまた)で溢れているのは、謎めいたオリジナルのチャート分析ばかりです。
失礼ながら率直な感想として、基礎ほど重視されないのは社会法則なのかなぁと感じたりします。
これは内緒の話ですが(笑)、FXは資金力と資金管理です。
【FX雑談】資金管理 - さつま芋の勉強日記 (hatenablog.com)
さて今回お話しするのは、数字の落とし穴です。
3個のサイコロ
常日頃は「経験」を疑う論調の私ですが、「数字」も妄信してはいけない事例を紹介します。
それでは問題です。
3個のサイコロの目を合計して、和が9になる場合Ⓐ と 和が10になる場合Ⓑ を考えます。
さて、ⒶとⒷの どちらになる確率が大きいでしょうか。
経験則ではⒷ和が10になりやすいことが知られていますが、場合の数を比較すると、それぞれ6通りです。
次に示すパターンは、白色サイコロは和が9、橙色サイコロは和が10です。
見ての通り、場合の数が それぞれ6通りというのは間違っていません。
とは言え、実際にⒶとⒷの確率は同じではありません。
確率を計算すると、和が9になる場合は25/216、和が10になる場合が27/216となり、確率は(場合の数ではなく)経験則と一致します。
奇しくも、この事例では場合の数を疑うほうが賢明だと言えます。
補足
一応、エクセルでシミュレーションをしてみました。
参考までに、使った数式を載せておきます。
サイコロの目
=INT(RAND()*6)+1
サイコロの和
=IF(SUM(A2:C2)=9,"9",IF(SUM(A2:C2)=10,"10","-"))
和9の個数
=COUNTIF(D:D,"9")
あとがき
経験でFXをするのは結構ですが、数学の裏付けもあるほうが安心できると思います。
【FX雑談】2つの関数でエクセル過去検証 - さつま芋の勉強日記 (hatenablog.com)
悲しいかな、FX界隈ではデータ分析が人気ないんですよね。
以上、さつま芋でした。