まえがき
こんにちは、さつま芋です。
トレードアイランドを分析してみると、能ある鷹は爪を隠すというか、FXの実力と知名度は必ずしも一致しないことを感じます。
今回はトレアイ分析から気づいたことを紹介します。
明暗
トレードアイランドのデータから、月間1万回以上の取引をした14人の成績を表にしました。
FX回数 | 収益率 |
---|---|
25392 | -0.032122845 |
17488 | 0.1364423147 |
16887 | -0.4993766305 |
14947 | -0.4127439595 |
14751 | -0.060888059 |
14483 | -0.005823943 |
12810 | -0.1750729325 |
12277 | -0.0315082028 |
11877 | -0.0263076745 |
11634 | -0.1260509807 |
11471 | -0.0223578899 |
11282 | -0.0953774364 |
10474 | 0.0909864739 |
10217 | 0.2492669174 |
14人の中で、勝ったのが3人、負けたのが11人でした。
この14人の平均月利はマイナス5.25%です。
勝った3人にだけ注目すると、平均月利はプラス15.92%でした
一方で、負けた11人の平均月利は、マイナス17.26%でした。
余談
明らかにスプレッドの劣位性がある中、1万回を超える取引で収益を出すということは何らかの優位性の存在を示唆しています。
取引の概要から気づいたことですが、買い注文に絞った取引をする人もいました。
言わば、上下の予想を捨てているわけです。
1万回以上の取引をすれば機会損失は無視できますから、非常に合理的な戦い方だと思います。
ちなみに、トレアイだけでなくオアンダラボでも情報公開されています。
トレードアイランド|GMOフィナンシャルホールディングス (trade-island.jp)
先月の上位、下位200口座のトレード分析【2024年6月13日】 | OANDA FX/CFD Lab-education(オアンダ ラボ)
あとがき
成功談を発信・収集する人は多いですが、負けの情報不足こそがFX最大の敗因だと思います。
なぜ上下二択の投資なのに難しいのか、どうして勝率9割でも資金が減るのか、は単純な算数で説明可能(複利効果・必要勝率)なので、最低限の基礎知識だと言えます。
こういう基礎知識の解説も探せばあるのですが、ほとんど注目されません。
むしろ、相場解説や手法紹介に人気が集まり、実質的な「ひよこ狩り」になっている気がします。
成功談には落とし穴や盲点が欠如していることが多いので、注意すべきです。
FXは単純だからこそ、勉強したら勝てるようになるという思惑が働きますが、FXでも資格試験でも、そんなに都合の良い話はありません。
適性や環境は影響するので、勉強しても最終的に勝てるかどうかは別物だと思います。
現にトレアイの結果がそれを物語っています。
以上、さつま芋でした。