まえがき
こんにちは、さつま芋です。
トレードアイランドのデータ分析を経て、私はスキャルピングの印象が大きく変わりました。
今回はスキャルピングについて考えます。
トレアイのスキャ勢
トレアイ登録者は2024年の6月末で約1万人(9,756人)です。
ただし、その中でFXの取引をしたのは4,523人で、月間100回以上の取引をしたのは2,248人でした。
さらにその内訳は次の通りです。
範囲 | 人数 |
---|---|
100回以上1,000回未満 | 1,671 |
1,000回以上10,000回未満 | 563 |
10,000回以上 | 14 |
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この中の中央値は412回、平均値は960回でした。
これまで私はスキャルピングを「短時間で手軽に稼ぐトレードスタイル」と考えていましたが、月間取引が1,000回を超える人も少なくないことを知りました。
為替の特徴
株式や商品の相場と比較して、為替の価格変動は小さいという特徴があります。
また、基本的に為替は成長が期待される市場ではないため、短期取引向きの金融商品と考えられます。
FXの一般的な宣伝文句は「少額からでも始められる」ですが、商品CFDも少額で始められますし、むしろ為替より値動きが大きい値幅を狙えます。
つまり、スプレッドの狭さこそがFXの主たる特長で、高頻度で取引できるところが魅力だと考えます。
スキャルピング
各種平均値を参考に、月間1,000回の取引で月利5%として計算すると、取引ごとの期待利得は0.005%となります。
これを少し具体的にすると、資金1万円に対して取引1回で0.5円に相当します。
商売で例えれば薄利多売です。
スキャルピングが効率の良いトレードスタイルであるかのような表現も見かけますが、暇なときに手早く取引できるような都合の良いものではないと思います。
あとがき
中には月間で1万回を超える人達には驚きました。
20日営業日で割り算しても、毎日500回以上の取引回数になります。
私もスキャルピングを試してみましたが、200回の取引を一日しただけでも大変でした。
スキャルピングを副業に勧める人がいますが、小さい船ほど揺れやすいように、狙う値幅が小さい分だけ勝率の波は荒れやすくなります。
それを補うのが圧倒的な取引回数ですから、この点は十分に考慮すべきだと思います。
トレードアイランド|GMOフィナンシャルホールディングス (trade-island.jp)
トレアイのような集団の特徴を調べることで、建前からは窺えない裏話を知ることができると思います。
以上、さつま芋でした。