まえがき
こんにちは、さつま芋です。
最初に質問しますが、価格が80%の確率で上昇する場面だとしたら、次の選択肢の中からどれを選びますか?
① 買う ② 売る ③ 見送る
正解は特にありませんが、③の見送るのが妥当だと思います。
今回はその見解について説明します。
勝率の盲点
初心者が陥りがちな落とし穴の一つに、FXの成功を勝率で判断する傾向があります。
つまり、高い勝率を好むわけです。
冒頭の質問であれば、①の買う選択になります。
それが不正解というわけではありませんが、値幅(金額)を見落としたまま選択をしていることは危険です。
例えば、勝率が80%で勝った場合の利益が1万円、負けた場合の損失が4万円であるとすると、この勝負は利益が出ないものになります。
(80%×1万円−20%×4万円=0)
これは、実務において値幅(金額)まで考慮した勝率を考えるべきであることを示唆しています。
【FX雑談】必要勝率 - さつま芋の勉強日記 (hatenablog.com)
補足
相場分析と同時進行しながらトレードの実況をする人が目立ちますが、事前の検証結果に基づいてトレードを行う方が一般的だと思われます。
なぜFXで勝てないのか?FX雑誌の記事を11年書いて到達した25の結論|FX雑誌、外国為替編集長シカウチの自動売買研究ブログ (fx-start.jp)
自戒でもあるのですが、勝率に賭けることと優位性に賭けることは別物です。
【FX】勝ち方の本質はみんな同じ「エッジ(優位性)に張る」 - YouTube
あとがき
予備知識ですが、OANDA証券は口座の資産概要を提供しています。
先月の上位、下位200口座のトレード分析【2024年3月19日】 | OANDA FX/CFD Lab-education(オアンダ ラボ)
この分析によると、安定して利益を上げているトレーダーの平均月利は約5%です。
これは優れた運用成績ですが、元本が100万円の場合には、月収益は約5万円になるため、勝ち組の象徴たる高級腕時計や高級車の購入には不十分です。
思うに、「勝ち越すFX」と「成り上がるFX」は別物です。
このあたりの目標設定は有耶無耶にしないほうが良いと思います。
以上、さつま芋でした。