まえがき
英語には負け続けている(?)さつま芋です。
何をもって負けとするかは曖昧ですが、常に損切りしているような感覚です。
センター試験を間近に控え、英文を速く読む方法を相談され、そのときに答えたアイデアをシェアしたいと思います。
なぜ時間がかかるのか?
自分の経験上、戻り訳、定訳、逐語訳が三大遅延要因だと思っています。
他にも二度読みする場合は、把握不足や指示語未確認が影響している可能性もあります。
【英語】単語だけ覚えても長文は読めない理由 - さつま芋の絵日記
【英語】続・単語だけ覚えても長文は読めない理由 - さつま芋の絵日記
学校の英語は英文和訳が中心で、英語のまま理解する意識が弱いから時間が余計に必要なんだと思います。
英語を直訳で理解している
もし、サンキュー(Thank you.)と言われたとします。
皆さんは、サンク(Thank)が「感謝する」、ユー(you)は「あなた」で、つまり相手から見た私…などと考えたりはしないと思います。
単純に「ありがとー」で理解するはずです。
この意訳的な学習は悪くないと思うのですが、私自身も含め多くの場合、「あなたに感謝する」ほうの直訳的な学習を行っているのです。
the King of the Piratesが「海賊の王」だからと言って、
I'm going to become the King of the Pirates!
「私は海賊の王になるつもりです!」と直訳じゃないとダメなんでしょうか。
過去絵
英語をなるべく英語で理解する
話が逸れましたが、冒頭の相談(英文を速く読む方法)に対する私のアイデアは単純理解です。
例えば、次のような感じです。
He insisted that I was wrong.
≒ He said that I was wrong.
「彼は私が間違っていると言った」
インシスト(insist)の定訳は「主張する」なんですが、細かい部分は後回しで、中学で習ったセイ(say)「言う」でも良いのではないでしょうか。
ザックリと覚えた後に細かい微調整したほうが自然な感じがするんです。
ちなみにロングマン現代英英辞典によると、insist は to say firmly ...、つまり しっかり言うことで「言い張る、主張する」が定訳です。
もう一つ例を挙げてみます。
She had a big argument with her husband.
≒ She had a big discussion with her husband.
「彼女は夫と重大な話し合いをした。」
同じくロングマン現代英英辞典によると、アーギュメント(argument)は a situation in which two or more people disagree ...、つまり人が揉めてる状況で「論争、口論」が定訳です。
やっぱり、難解な単語を難解な定訳のまま読み進めようとすれば時間がかかっちゃうと思います。
あとがき
今回は扱いませんでしたが、長文を黙読する際、律儀に逐語訳しなくても文意を損なわない表現があります。
It seems that ...「~のようだ」や Not to mention「言うまでもなく」などの表現は、断定を避けていたり補足していることが分かりさえすれば時間短縮できると思います。
この受験テクニックは今から練習しても間に合うと思うので、試してみてほしいです。
以上、さつま芋でした。