まえがき
とりあえず英語の勉強を続けている、諦め悪すぎる系学習者さつま芋です。
未だに英単語の小テストをゴリ押しする高校も多々あるようです。
母国語で考えたとき、語句などをゴリ押しする国語の勉強って自然ですか?
例えば、「毎週100個ずつ慣用句をテストするから覚えてきなさい」って無理強いして効果ありそうですかねぇ…
ちなみに慣用句とは、口を開く、口を曲げる、口に糊する みたいな言い回しです。
英語に関しては、中学の語彙力があれば、次は語順と把握を訓練すべきだと私は思います。
今回は その辺りの「単語を覚えても長文が読めない理由」をテーマにします。
英文1
I gave a teddy you.
語彙を確認すると、Iは「私」、gaveはgive「与える」の過去形、teddyは「クマのぬいぐるみ」、youは「君」。
前置詞toの抜けではありませんよ。
その上で、違和感ありませんか?
I gave a teddy you.
ぬいぐるみに、君をあげた?
君に、ぬいぐるみをあげた?
正解は「私は、ぬいぐるみに君をあげた」です。
ファンタジーホラーみたいな状況です。
言いたいことは、語順を理解してないと誤解するということです。
英文2
The boy put his hands in one pocket.
boyは「男の子」、putはputの過去形で「入れた」、handは「手」、pocketは「ポケット」。
この和訳は「その少年は手をポケットに入れた」ですが、アレッと気付けますか?
名詞に目を向けると、handsは複数形でone poketは単数形だから、「一つのポケットに両手を入れた」状態になります。
とりあえず和訳するだけでは不十分です。
把握せずに読み進めると、新しい情報に 次々と上書きされちゃうんです。
そうなると、英文を読んだけど頭に残らない、ということになっちゃいます。
「和訳すること」と「状況の把握」が同一ではないことに注意してください。
あとがき
今回は2つの英文を例に挙げましたが、他にも幾つかの盲点が存在します。
また機会があれば紹介します。
それにしても、英単語の小テストに学習効果があるのでしょうか…
超優秀な人以外は その場しのぎで終わっちゃいそうですけど…
英語ができない人の方が日本人の多数派だとしたら、今までのやり方を考えないと!
毎年 新しい教科書を使ったりするのは必要性なのか業者癒着なのか…
以上、さつま芋でした。