まえがき
こんにちは、さつま芋です。
「こうすればFXは勝てる」みたいな独自理論が多いですが、基本理論は資金管理だと思います。
今回は有名なマーチンゲール法を考察してみます。
マーチンゲール法
勝つまで掛け金を倍々にするだけの単純な資金管理法ですが、潤沢な資金がある人だけの特別な方法だと考えられています。
確かに、掛け金を1から倍々に増やしてみると5連敗しただけで、1→2→4→8→16→32→64と激増します。
しかし、少し見方を変えてみると、1/64→1/32→1/16→1/8→1/4→1/2→1となり、無難な資金管理法と考えることもできます。
あくまで一例ですが、損益比を1倍にすると次のような資金推移をすることもあります。
5000回のコイン投げをシミュレーションしたもので、勝敗に応じて掛け金を調整しています。
マーチンゲールは掛け金を1→2→4→8→16→32→64まで増やし、比較として掛け金を1と64に固定した対照(コントロール)も合わせてみました。
参考までに、エクセルの数式は以下のとおりです。
勝敗
=IF(RAND()>1/2,1,-1)
掛け金
=IF(A1<0,IF(B1<64,B1*2,1),1)
考察
6連戦を勝率98%以上で1勝できれば、マーチンゲール法は分析を必要としない利小損大のFX戦略と考えられます。
ちなみに、コイン投げなら数学的な期待値はプラスマイナスゼロになります。
6連敗しない確率
=1-1/2^6
=98.4375%
つまり、1戦目の取引量(ロット)を1/64とすれば、特別な経験則は必要ない賭博に帰着します。
ただし、サンクトペテルブルクのパラドクス(期待値の罠)かもしれません。
結局、FXなんて運ゲーだと思うので、賭博が嫌いな人には勧められません。
あとがき
皮肉に聞こえるかもしれませんが、FXはギャンブルではない!と言いながら、分析や経験則を疑わないほうがギャンブル脳なんじゃないのかと思います。
FXがギャンブルで何か困るのでしょうか。
それとも、秘密にしている論拠があるのでしょうか。
以上、さつま芋でした。