まえがき
こんにちは、さつま芋です。
統計的な考え方を求めてFX系のブログを拝見しますが、チャート分析が目立ちます。
感覚的な話が多く、率直に言って何を参考にすればいいのか困ります。
今回は数値を提示しながら通貨ペアの選択について考えてみます。
変動幅
変動幅の指標となるのは、ATR(Average True Range)が代表的だと思います。
過去の変動幅を平均したものなので、決済の目安にもなる指標です。
通貨ペアを選ぶとき、普通はスプレッドが考慮されるのですが、ATRも参考にしてはどうでしょうか。
次に日足のATR(14)を並べてみます。
この中で一番大きいのがGBPNZD(ポンドキウイ)の358[pips]です。
逆に、一番小さいのがAUDCAD(オージーカナダ)の80[pips]です。
通貨ペアの選択
おそらくGBPNZD(ポンドキウイ)を選ぶ人は少ないでしょうが、1日の値動きが平均的に358 [pips]もあると、利確も損切も相応の値幅となることが考えられます。
対してAUDCAD(オージーカナダ)を選ぶ人も少なそうですが、ATRが80[pips]であれば損失管理しやすいかもしれません。
たとえスプレッドの広い通貨ペアでも、頻繁に売り買いを繰り返さなければ、必要経費に収まる可能性はあると思います。
ただし注意点を挙げると、利益を狙ってロット(取引数量)を上げると危険であることに変わりありません。
あとがき
基本的な理解として、FXにおいて変動幅(ボラティリティ)はリスクだと思います。
ボラが大きければ逆行も大きいはずですから、狙う値幅を踏まえてATRが相対的に小さい通貨ペアを選ぶことがFXの危機管理だと考えます。
何はともあれ、通貨ペア選びにも表計算ソフト等でデータ検証することを強く勧めます。
以上、さつま芋でした。