まえがき
こんにちは、さつま芋です。
幸か不幸か、「FXを教えてほしい」と頼まれた経験は数えるばかりです。
そのような依頼も結果的には自然消滅したのですが、手軽に教えるならば確率と統計の基本くらいしか思いつきません。
実務的には表計算ソフトを使えれば問題ないですから、このブログと似たような内容を実演することになると思います。
【FX雑談】2つの関数でエクセル過去検証 - さつま芋の勉強日記 (hatenablog.com)
とは言え、本当に必要なのは思考の矯正ですから、献身的に助けてくれる指導者でないとFXを教わるのは難しい気がします。
今回はFXの陰を考えてみます。
動物実験
サルのギャンブル依存症実験を知っているでしょうか。
ボタンを押すとエサが出てくる装置をサルに与え、エサが出てくる確率を調整するとサルは必死にボタンを押し続けるそうです。
これをサルからヒトに換えてみます。
ボタンを押すとお金が出てくる装置をヒトに与え、お金が出てくる確率を調整するとヒトは必死にボタンを押し続ける様子と似ていないでしょうか。
もしも勝てるとしても、FXに恐ろしさを感じるのは私だけではないと思います。
FXはギャンブルではないと主張する人もいるようですが、目くじらを立てるほど自己弁護に聞こえます。
私は、FXにギャンブルとして向き合うほうが妥当だと思います。
せめて期待値を理解しないと大変な結果につながりかねません。
不確実性
期待値の難しいところは、期待値がプラスであっても損をするところです。
この不確実性を許容できないため、多くの人が挫折しています。
逆に言うと、期待値どおりに行動できれば勝機もなくはないと思います。
ところで、GMOクリック証券ではトレードのランキング(トレードアイランド)参加者の投資状況が公開されています。
月間の勝敗で参加者を円グラフにしたところ、引分(ノートレード)が大半ですが、勝ち組と負け組は ほぼ半々でした。
ここで注意すると、腕に自信のない人は最初からランキングに参加しません。
そんな実力者の一部しか勝てないのですから、円グラフ以上に厳しい世界だと思います。
ちなみに、このランキングはFXだけでなく株式もCFDもBOも含んだ総合的な結果です。
あとがき
FX界隈を見渡しても勝率に拘(こだわ)る人のほうが多く、期待値を主張する人は目立ちません。
偉そうには言えませんが、期待値でFXをするのは簡単ではないと思います。
自動売買でさえチャートを見ていると、勝ちを求めて手動で決済したくなるのです。
期待値とは合理的な負けの許容ですから、とても骨の折れる教育だと思います。
通貨強弱チャート|Currency Strength Chart (fx-labo.app)
〝破産の確率〟計算機 - Investment Tech Hack (abbamboo.com)
以上、さつま芋でした。