まえがき
シンプル イズ ベストだと思う、勉強系ブロガーさつま芋です。
でも、シンプルに考えることって意外と難しいんですよね。
今回はタイトルのとおり、 英文法をシンプルに考える方法をシェアしたいと思います。
概ね高校レベルの英語学習者向けの内容でしょうか…
語法の選択問題
ヒント 「彼は、試験が上手くいったことを自分の先生に…」
答えと普通の解説
先に答えを確認すると、(a) informed「知らせた」です。
訳語だけ考えれば、(b) reported「報告した」でも良さそうに思うのですが、正解は(a) informed です。
よくある解説では、inform A of Bで「AにBを知らせる」を覚えておくように書かれています。
私が捻くれているだけでしょうが、(b) reported がダメな理由がわからないと説明不足だと思ってしまうんです。
私の解釈
目的語を動詞のターゲットとして捉えると3つに大別できます。
人も物(・内容)も両方をターゲットにする動詞
人をターゲットにする動詞
物(・内容)をターゲットにする動詞
多くの動詞はknow「知っている」のように人も物・内容も両方をターゲットにするのですが、どちらか一方をターゲットにする特徴的な動詞があります。
きっと その特徴が文法的知識として問われるのだと思います。
通常、read「読む」は人をターゲットにはしませんし、help「助ける」は物をターゲットにしてはしません。
I read you.(私はあなたを読む)も、I help books.(私は本を助ける)も変な文です。
このような人や物の視点でinform A of B「AにBを知らせる」を眺めて、inform が人をターゲット(目的語)にしていることを押さえるべきだと思います。
ついでにいうと、report は人をターゲット(目的語)にしていないことも知っておくといいかもしれません。
ちなみにreport がターゲット(目的語)にしているのは人でなく物・内容です。
人か物か、に着目すると他にもいいことがあります。
「その歌は好き?」
「うん。自分の良き学生時代を きまって思い出すんだ。」
こちらも訳語だけで選べば全部似たような訳語になるのですが、(d) reminds のみ人をターゲット(目的語)にするので正解は(d)です。
残り (a) (b) (c) の3つは物・内容をターゲット(目的語)にします。
このように人に着眼してみると、inform A of B「AにBを知らせる」と remind A of B「AにBを思い出させる」を つなげて覚えられるのではないでしょうか。
あとがき
英文法は有機的に つなげて覚える方法がシンプルだと個人的には思います。
でも、シンプルに考えることって意外と難しいんですけどね。
要領のいい人は物事をシンプルに捉える癖が身についているのだと感じます。
以上、さつま芋でした。