まえがき
誠実は敵を生む、さつま芋です。
良かれと思って親切に事実を語っても喜ばれるどころか、余計なことを言ったと疎まれるのが世間のようです。
今から書くことも、きっと喜ばれないような内容です。
爆益は単なる幸運?実力勝負なら微益?
爆益報告をして自慢気に相場分析するインフルエンサーが頻繁に目に入ります。
投資スクールの勧誘も爆益を謳い文句に勧誘をしていて、怖く感じます。
人を集めたいという欲求が強すぎて、誤解を承知で事実を隠している気がするのは私だけでしょうか。
ほとんどの人が伝えていませんが、実際のFXは(勝てても)微益です。
10万円の元手であれば、月に数千円ほど(月利で数%)です。
しかも、自己規律が守れない人は勝てないようになっています。
手法や分析に騙されていない?
相場にはテクニカル分析という値動きの分析手段があります。
水平線や移動平均線、MACDやRSIなど、数えたことはありませんが100を超える分析の指標が存在します。
普通は、こういった指標を幾つか選んで相場を分析し、それを根拠として取引していきます。
また、それらの指標を組み合わせた売買の判断条件を、一般に手法と呼んでいます。
あいにく、(二心のある?)インフルエンサーも投資スクールも、勝てる手法を誘い文句に集客しています(^_^;)
しかし、ほとんどの人が伝えていませんが、手法とは行動様式を揃えるための指針であって、先の値動きを予想するものではないと思います。
例えるなら、赤50,001個と白49,999個の玉が入った箱から、1個ずつ取り出し続けて色を当てていく賭けであれば、次は赤玉だ白玉だと予想せず、ブレずに一方だけに張り続けるための指針が手法の役割です。
計100,000個もボールがあれば、偏り具合で一定の出玉の傾向が生じるため、赤が連続したから次は白かも、みたいな予想をしたくなる気持ちが沸いてきます。
FXの場合、お金が絡むので自己規律が守れないようになっています。
FXは自己規律が守れない?
常識だと、高すぎる値段でモノは買えませんが、それでも買いのサインが出れば買いを選ぶ胆力が必要です。
逆に、損する値段ではモノを売れないのが人情ですが、それでも売りのサインが出れば売りを選ぶ覚悟が必要です。
よほど達観しないと行動様式は簡単にブレてしまいます。
どうやら、FXで勝てない原因は手法や分析ではないようです。
にもかかわらず、インフルエンサーも投資スクールも、相場分析や手法で誘導しています。
私には雛食いに見えて恐ろしいです。
あとがき
FXで爆益という発想自体が、もう既に自己規律の怪しい状態です。
「早く稼ぎたい」と「これ以上は失いたくない」を律するのがFX。
以上、さつま芋でした。