まえがき
こんにちは、さつま芋です。
はてなブログにもFX関連の情報発信者が何人もいるみたいですが、ほとんどのFX情報は相場予想や収支報告です。
今回はチャートに手動の線を引くのとは違う数理的なアイデアを紹介したいと思います。
手法の優位性
FXを少し勉強すれば、「押し目買い・戻り売り」という取引手法を目にします。
試しに、ドル円(USDJPY)で勝敗ラインを上下50銭の値幅にした手法の検証結果を示してみます。
この資金推移のグラフは、毎回の取引量(1000通貨)を固定し、1時間足のSMA(20)が上向きのときに15分足の陰線確定でロングエントリーした場合の結果です。
さて、ここで他愛もないクイズです。
今回の手法は損益比が1倍ですが、勝率は何%だったと思いますか?
よければ考えてみてください。
答えは勝率53.37%です。
損益比は1倍ですから50%+αと考えると、差分αの3.37%が手法の優位性になります。
裏返して言えば、損益比を1倍にすると手法の優位性が見やすいと思います。
実際の手法では優位性があれば損益比は何倍でも構いませんが、損益分岐点を軸に考えることは手法作りの基本になるのではないでしょうか。
あとがき
補足すると、この勝率53.37%は大きく上振れしていると思っています。
それでも敗率は46.63%ですから、取引100回あたりで負けを46回も受け入れて、勝ち越すのは8回です。
8回の勝ちを得るために100回もの修羅場を潜(くぐ)る必要があるわけですし、最大連敗数が6回だったことを踏まえると、運用するのは難しそうな手法です。
以上、さつま芋でした。