まえがき
こんにちは、さつま芋です。
数学はFXの基本になると思います。
しかし、初心者向けのFXを謳う情報発信であっても、なぜか数学に絡んだ内容は極一部です。
特に、必要勝率について言及が少ないことは私にとって驚きです。
テクニカル分析よりも大事な知識だと思うのですが、常識扱いはされていないようです。
今回は勝ち負けの境界線を見てみます。
勝ち負けの分布
オアンダ証券で公開されているデータを紹介します。
先月の上位、下位200口座のトレード分析【2022年12月16日】 | OANDA FX/CFD Lab-education(オアンダ ラボ)
青系統の分布が勝ち組、赤系統の分布が負け組です。
境界線が必要勝率
勝率の前に損益比を意識すべき理由が上の分布図にあります。
実際に、高勝率70%でも負け越す場合(赤)もあるし、低勝率30%でも勝ち越す場合(青)もあるのです。
先に触れているように境界線と必要勝率は概ね一致します。
勝率には欠かせない損益比
「経験を積めば勝率が上がる」という希望的観測はありますが、わざわざ経験を積まなくても、損益比を下げれば自然に勝率は上がります。
ここで本当に大切なのは、必要勝率を上回ることです。
そして、必要勝率を考える上で不可欠なのは損益比です。
逆に言うと、損益比が曖昧なFXの勝率は、評価のできない自慢話と変わりません。
あとがき
FXでは経験を重視する反面、数学を軽視する風潮を感じるのは私だけではないと思います。
特に、FX関連ビジネスをする人は「経験を積めば勝率が上がる」と、経験を過大評価しますが、経験則の合理的根拠は聞いたことがありません。
とは言え、私が聞いたことがないだけですが。
そもそも数学的な前提として、FXはマイナスサムです。
つまり、努力との相性は悪いと言えます。
FXビジネスパーソンに乗せられて、才能や運や数学を過小評価しないほうがいいと思います。
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以上、さつま芋でした。