音声放送
知り合いの中学生のエピソードです。
いろんな人 いるんですね。
音で聞いてもらおうとmp3になっています。
(個人的に、やや音量が大きいように思うので、調整してください)
読者の中には音にアクセスできない方も おられるかもしれませんので、スクリプトも載せておきます。
スクリプト
「君、だあれ?」
これまで私は、九九が言えない中学生とか、アナログの時計が読めない中学生とか、色々と見てきました。
なんと、ここにきて、新しいタイプの中学生が登場しました。
今回 紹介するのは、カタカナが書けない中学生です。
彼は、日本生まれ、日本育ちの、中学2年生です。
ちょうどテストの前で、理科の勉強をしていたときです。
問題にナトリウムという言葉が出てきて、「ナ…カオウトって何?」と聞かれ、最初はわざとボケているのだと思っていました。
次にマグネシウムが出てきて、「もう、いいわっ!」と匙(さじ)を投げたので、そこでカタカナを疑いました。
試しに、 たける という友達の名前をカタカナにしてもらいました。
返ってきたのがなんと、タケシでした。
名前に、おしいってあるの?
ここで ふと、自分の名前は書けるのだろうかと気になりました。
尋ねてみると、もう何十回もこれまで書いてる とウンザリされました。
ただ、そこを押して、書いてもらいました。
返ってきた答えは、ロスナ タヨネでした。
ん?それ呪文?
自分の名前なのに、もはや原形をとどめていません。
さっき ウンザリしてましたけど、どういうこと?
あなた、理科の前に国語でしょ、という話でした。
あとがき
さすがに放置することはできず、カタカナの練習を一緒にしました。