日課として、NHKの語学講座『ニュースで英語術』のディクテーションをしています。
米大統領 “物流改善策”を発表
ディクテーション
色が判別しにくいですが、黒は聞こえた音、赤は誤解、青はスペルミス、緑はメモ、としています。
ノート
前置詞acrossには「~にわたって、~中」というニュアンスがあります。
money to spendは「使うお金、使うことのできるお金」といった意味です。
push demand so highは「需要をあまりにも押し上げる、増大させる」です。so highの次にthatが省略されていると考えれば、so ... that ...「あまりに~なので~」という原因と結果を示す構文で読み解くことができます。
supply chainは、原材料から製品が作られ消費者に届くまでの物流の「供給網」で、日本語でも「サプライチェーン」と呼ばれます。
deliverは「提供する」という意味です。
things they want to spend it onは「彼らがit(お金)を使いたいと思う物」で、前置詞onの目的語が先行するthingsとなっています。
bring togetherは「(人を一堂に)集める」という意味です。目的語がtheyなどの代名詞の場合は、bring them togetherという語順にして使います。
big businessは「大企業」を総称したものです。
delivery serviceは「配送サービス業者」のことです。
get ... movingは「~を動かす」という表現で、ここでのget things movingは「事態を動かす」です。この場合のgetには「~の状態にする」という意味があります。
not only ... but ...は「~だけでなく~」という構文です。ここではto get through「乗り切る」ことと、to address「対処する、取り組む」ことが対比されています。
immediateは「差し迫った、直近の」です。
bottleneckは、直訳すれば「びんの首の部分」で、細くなって通りが悪いことの例えとして使われます。ここでは「障害」、つまり「物流の停滞を引き起こすもの」という意味です。
exposeは「露呈する、あらわにする」という動詞で、その目的語がweakness「弱み、弱点」です。
Port of Los Angeles「ロサンゼルス港」は、日本や中国など、アジアとアメリカを結ぶ海の玄関口にあたり、隣接するPort of Long Beach「ロングビーチ港」と合わせて、コンテナの取扱量で全米のおよそ4割を占める物流の一大拠点です。
handleは「取り扱う」、shipping containerは「輸送コンテナ」です。
trafficは「(貨物の)輸送量」という意味です。
force A to ...は「Aに~させる」で、使役表現の中でも強制の度合いが強いものです。
out at seaは「海の沖合で」です。outで、陸から離れたニュアンスを強調しています。
around the clockは、「時計をぐるりと回って」ということから、「24時間ずっと」や「四六時中」を示す表現として使われます。
retailerは「小売業者」で、Walmartはアメリカを代表する小売企業です。なお、対比する「卸売業者」なら、wholesalerで表せます。
be hard-pressedは「苦境に立たされる、困窮する」という意味です。
store shelvesは、文字どおりには「店の棚、商品棚」ですが、比喩的な表現として「店頭」や「店先」という意味で使われます。hit store shelvesなら、店の棚に並ぶことから「発売される」という意味になり、fly off of store shelvesなら「飛ぶように売れる」です。
holiday season「休暇シーズン」は、日米で宗教的・文化的な背景が異なるため伝わりにくいのですが、アメリカでは一般的に11月下旬のThanksgiving Day「感謝祭」からクリスマス、そして年末に至る1か月強の期間を指します。訳文では「年末にかけての休暇シーズン」としています。
(ニュースで英語術より)
あとがき
パンデミックが明けて物流が戻ってきたということでしょうか。
反省しなければならないのは、コロナと戦争は違うと思っていましたが、大衆の思考を奪うという点では大差ありませんでした。
コロナ禍でマスコミ報道が一様だったことに違和感を持った人は少なかったように思えてなりません。
オリンピックの開催に賛成を唱えられない雰囲気とか確実にあったんですよね…