まえがき
こんにちは、さつま芋です。
「儲け話を他人に教える奴はいない」という格言があります。
確かにその通りだと思う一方、たとえ教わっても理解できない一面もありそうです。
「儲け話を他人に分かりやすく教える奴はもっといない」ので、話を聞いても簡単には理解できないことが考えられます。
実際、三角アービは以前に聞いて知っていましたが、ただ聞いただけに終わっていました。
今回は、少し三角アービについて考えてみます。
三角アービトラージで勝てるのか?その有効性を過去データより徹底検証 | FXを統計する (statistical-fx.com)
三角アービトラージの「計算式」を詳細に解説! (algo-trading-systems.com)
三角アービトラージとは
いわゆる鞘取りですが、三通貨の間に生じた価格の歪みを利益に変える裁定取引です。
具体例をドル円、ユロドル、ユロ円で挙げてみます。
仮に、ドル円が140、ユロドルが1.09、ユロ円が156だとします。
では、最初の所持金が140円だとします。
まず、ドルを買います。
手持ちは1ドル(140÷140=1)になります。
次に、その1ドルでユーロを買います。
手持ちは0.917ユーロ(1÷1.09=0.917)になります。
最後に、その0.917ユーロを売ります。
手持ちは143円(0.917×156=143)になります。
三通貨の間に生じた価格の歪み(差し引き3円)を利益に変えることができました。
三角アービの解釈
では、実際の取引に置き換えて考えてみます。
上図の取引を行うには、USDJPYを1ロット買い、EURUSDは0.917ロット買って、EURJPYを0.917ロット売ることになります。
(1÷1.09=0.917)
基本構造は3通貨間の両建てです。
(USDJPY×EURUSD≈EURJPY)
鞘が開くという状態が理解しにくいですが、ドル経由でユーロを安く買って、そのユーロを円経由で高く売ると考えることもできます。
応用とまでは言えませんが、相互にロットを調節すれば最小取引単位より小さいポジションサイズも作れそうです。
あとがき
実際にはスプレッドとスワップがコストになるので、利鞘を取ることは難しいと言われています。
数学的には、EURJPY≈USDJPY×EURUSDでもあり、EURJPY≈USDJPY×GBPUSD×EURGBPでもあり、EURJPY≈USDJPY×AUDUSD×GBPAUD×EURGBPなど色々あるので、応用の幅はありそうです。
USDJPYとEURUSDの連動性を為替チャートで比較 (fx-rensyu.biz)
【解説】ペアトレードのやり方とは?|仕組み・概念まで説明 (algo-trading-systems.com)
以上、さつま芋でした。