まえがき
とりあえず私は煽るつもりはない、さつま芋です。
【FX】大学生が1万円を7千万円まで増やした超シンプルな手法を解説!!!
煽りというより単なる吊りかな…
真偽は別として、稀有な例は(宣伝にはなっても)教訓にはならないので、ご注意ください。
手法の概要
動画で紹介されたのは、資金の20%を損失額とし、その3倍の60%を目標額とする資金管理で、移動平均線でエリオット波動の第3波を狙う手法だそうです。
本人曰く、勝率が約6割らしいです。
手法から単純に見積もってみると、約45回のトレードで目標額に到達します。
許容損失額が大きすぎる肝っ玉トレードなので、誰もが見習えるものではないでしょうね。
税金の問題
国内口座でも分離課税で約15%、海外口座なら総合課税で約45%の税率が課されます。
(住民税除く)
【税金は難しくできている】勉強が嫌いだとお金に嫌われる - さつま芋の勉強日記
レバレッジから察すると海外業者でしょうから、納税額は約3,150万円になります。
海外口座から本当に数千万の出金ができるのでしょうか。
出金できずに課税だけされたら地獄です。
再現性の前に、そもそも真似したいとは思いません。
再現性の問題
以前の私なら嘘だと一蹴していたでしょうが、そういう人もいるかもしれない、くらいには思えてきました。
将棋界にも藤井聡太さんみたいな天才がいるわけですから、そういう奇才が投機界にもいるのかもしれません。
しかし、そうなると超シンプルな手法というのは辻褄が合わないんです。
本当にシンプルな手法であればプログラミングできるのですが、動画の解説を聞いただけではコード化できません。
具体的に問題点を一つ指摘しておきます。
動画内 (18:05-)で割愛されているエントリー除外の条件は、シンプルではない裁量部分だと思います。
「上位足のね、あの、状況とか見て、上にデカいレジスタンスラインだったりとか、ま、サポートラインってのが存在した場合はエントリーしませんけれども…」
本人はシンプルだと思っているでしょうが、実際は難しい判断が求められる複雑な手法ということになります。
ちなみに、ポアソン・クランピングと呼ばれる現象を ご存知でしょうか。
【雑談】ポアソン・クランピングに騙されるな! - さつま芋の勉強日記
「よく当たる宝くじ売場」と似たような構図で、販売量が多いことを見落として売り場の特性のように、都合の良い解釈をしてしまう現象です。
何万人、何億人といるトレーダーの中で、運よく大きな資産を築けた稀有な例であり、それを手法によるものと錯覚している、というのが私の考察です。
ファンの人には怒られそうですが、「運が良かった人」というのが私の結論です。
あとがき
「失敗は成功の基」の格言通り、成功例を学んだところで成功するとは思えないのですが、世間には何故か成功談ばかり出回っています。
「大衆は成功で吊れる」のでしょうね。
以上、さつま芋でした。