まえがき
こんにちは、さつま芋です。
生存報告も兼ねて、今回は「自動売買では勝てない…」について雑談します。
自動と手動
「自動売買では勝てない」と言うのは、「裁量取引ならば経験を積むと勝てる」という含みを感じます。
そうでなければ、「自動売買でも勝てない」となるはずです。
まず指摘したいのは、伝説の投機家ジェシー・リバモアが破産したように、「経験を積んでも いつか勝てなくなる…」ことは十分に考えられます。
合理的な根拠があれば別ですが、経験があれば勝てるという考え方は とても人間らしい発想だと思います。
例えるならば、宝くじは自分で買いに行くほうが(他人に任せるよりも)当たりやすいと考えるような、非確率的な思考です。
自動売買か裁量取引かは手段の違いであり、FXの勝敗とは別物だと思います。
また、二の句として「勝っている自動売買でも いつか勝てなくなる…」とも言われます。
しかし、それならばプログラムを書き換えれば済む話です。
結局のところ、FXは自動でも手動でも運次第(人事を尽くして天命を待つ)だと思っています。
必然か偶然か
率直に言うと、過去何年分のデータを分析しても、必然(の優位性)なのか偶然(の上振れ)なのかハッキリしません。
しかし、それは過去の運用実績も同様であり、必然(の実績)なのか偶然(の実績)なのかは確かめられません。
また、実績やデータを示して必勝法があるかのように演出されがちですが、実績もデータも本来は(優位性ではなく)リスクの評価に使うべき目安だと思います。
少しだけリスクについて触れると、一般に利小損大には劣位性があります。
仮に値動きがランダム(正規分布に従う)ならば、多用してはいけない手法です。
しかし、ネット上に公開される裁量の取引履歴を見てみると、大体が利小損大です。
わざわざ劣位性を負うこともないとは思うのですが、利小損大は統計的に高勝率となるため、多くの人に好まれるのだと思います。
あとがき
価格データは公開され、表計算ソフトも普及しているにもかかわらず、データ処理する人が少ないことは興味深いです。
データ処理が好まれない主な原因は、おそらく次の二つでしょう。
数式を組むのが邪魔くさいこと、思うほどの成果が得られないこと、だと推察されます。
堅実にFXを勉強するのであれば、ダウ理論やテクニカル分析よりもデータ処理を勧めます。
データ処理しても勝てるかどうかは別ですが、テクニカル分析が占い程度であることは確かめられると思います。
あまりテクニカル分析をイジると怒られそうなので、この辺りで終わります。
以上、さつま芋でした。